『タイの公用語』by東京タイ語教室スリーエスエデュケーション
2023/06/26
タイにおける公用語とは?
タイ語について
タイにおける公用語とは?
タイ語について
タイにおける公用語とは?主な特徴やその歴史についてご紹介!
タイは東南アジアの美しい国で、その豊かな文化や多彩な伝統で知られています。この国にはさまざまな言語と方言が存在している中で、気になるのは公用語がなにかという点です。日本の公用語は日本語ですが、タイの場合に着いてご存知ない方も少なくありません。今回は、タイにおける公用語に焦点を当て、その特徴や歴史についてご紹介します。
1.タイにおける公用語の定義
タイの公用語は「タイ語」で、国内外で最も広く使用され、行政や政府、教育やビジネスなどのさまざまな領域で主要な役割を果たしています。タイの公用語であるタイ語の定義などの主な特徴は以下のとおりです。
1-1.タイ語の特徴
まずタイ語の特徴として、独自の文字セットを使用する点があげられます。文字は縦書きで書かれ、母音記号や声調記号が組み合わさって単語を表現します。タイ語は声調言語で、発音が非常に重要です。同じ音が異なる声調で異なる意味を持つことがよくあります。タイ語の発音は初めて学ぶ人にとっては難しい傾向にあるものの、正確な発音がコミュニケーションの成功に不可欠です。
1-2.公用語としての役割
タイ語は国内外で最も広く使用される言語であり、タイ国内のあらゆる公的文書や法律、政府のコミュニケーションや教育機関、メディアなどで公用語として使用されています。政府機関や国営企業では、通常、タイ語が主要なコミュニケーション言語として使用され、文書や公式通知がタイ語で提供されます。
タイ語は教育制度においても中心的な役割を果たしており、学校や大学のカリキュラムで教えられるものです。タイ語の正確な使用や文法、スペルなどについての教育が行われ、タイ語能力の向上が奨励されています。
また、タイ語はタイの文化とアイデンティティに不可欠な要素です。詩や歌、物語や祭り、宗教の儀式や伝統的な芸能など、多くの文化的要素がタイ語で表現されます。タイ語はタイ国民の誇りであり、国民のアイデンティティを形成しています。
2.タイにおける公用語の特徴
タイの主要な公用語には 「タイ語」のほかに、地域によって異なる言語や方言が存在します。主な公用語の特徴は以下のとおりです。
2-1.タイ語
タイ語はタイ文字を使用し、独自の文字セットを持っています。これらの文字は縦書きで書かれ、母音記号や声調記号が含まれています。タイ文字は美しい書法で知られ、芸術的な表現としても重要です。タイ語は声調言語であり、音節の声調によって単語の意味が異なります。タイ語には通常、5つの主要な声調があり、正確な発音が重要です。タイ語の発音は、母音や子音の組み合わせ、および声調の違いによって、初学者には難しく感じられることがあります。正確な発音がコミュニケーションの成功に不可欠です。
2-2.チェンマイ語
チェンマイ語はタイの北部地域で主に話されており、とくにチェンマイ、ランナー地域で一般的です。タイ語の一種であり、タイ語との類似性があるものの、独自の発音や語彙が特徴です。
2-3.イーサーン語
イーサーン語はタイの東北地域で主に話されており、ラオス国境地域でも広く使用されています。ラオス語と関連性が高く、ラオス語と相互に理解可能な要素が存在します。
2-4.クメール語
クメール語はタイの東部地域で主に話されており、カンボジア国境地域で一般的です。カンボジア語と関連があり、カンボジア語話者とのコミュニケーションがとれます。
3.タイにおける公用語の歴史
タイの公用語であるタイ語の主な歴史は以下のとおりです。
3-1.古代の起源
タイ語の起源は古代のタイ人にまで遡ります。彼らは中国から南下してタイランド(現代のタイ)に定住し、自身の文化と言語を発展させました。古代タイ語には、梵語やカンボジア語の影響が見られ、これらの言語要素がタイ語に取り入れられました。
3-2.アユタヤ王朝時代
アユタヤ王朝(14世紀から18世紀)は、タイ語の言語発展に影響を与えました。とくにアユタヤ王朝時代には、宮廷文学や詩が発展し、タイ語の文学的伝統が栄えました。この時期には、タイ語に多くのサンスクリット語とパーリ語の語彙が取り入れられています。
3-3.ラーマ1世の時代と近代
18世紀、ラーマ1世によってチャクリー王朝が樹立され、バンコクが首都となります。ラーマ1世はタイ語の発展に貢献し、タイ語の正書法の統一と改善を進めました。ラーマ1世の時代から、タイ語は国家的なコミュニケーションの言語としての地位を強化し、公式文書や法律文書に使用されたのです。
3-4.タイ語の近代化
近代に入り、タイ語の発展は技術や教育の進化に伴い加速しました。タイの教育制度はタイ語を中心に構築され、タイ語教育が強化されていきます。そして、タイ語の正書法が統一され、現代のタイ語における正しい発音とスペルが確立されました。
3-5.現代のタイ語
現代のタイ語は、地域ごとに方言やアクセントの違いが存在します。基本的には、標準的なタイ語が公用語として広く使用されています。
4.まとめ
タイでは、タイ語をはじめとしてチェンマイ語やイーサーン語など、さまざまな言語がこの国で共存し、豊かな文化と多様性を形成しています。公用語は教育や職業、文化やアイデンティティにおいて中心的な役割を果たしており、タイの発展において不可欠です。タイの公用語は、この国の魅力と独自性の一部であり、その多様性がタイをさらに特別な場所にしています。
「スリーエスエデュケーション」は、東京都の飯田橋にあるタイ語スクールです。ネイティブスピーカーにも通じるようなしっかりとした語学学習をできる点が特徴となります。タイ語の他にも、韓国語やベトナム語などのアジアの言語もカリキュラムをご用意しております。タイ語の公用語であるタイ語を身に着けたいという方は、お気軽にお問い合わせください。